8月のある日、CP(カウンターパート)の先生から「今月は高校3年生と旅行します。」と言われました。旅行?どういうことだろう??と思い、詳しく聞いたところ、高校3年生が勉強しているテキストの「しょうらい」の課にインタビューを練習する項目があるので、生徒たちが私にバンコクを案内しながらインタビューをするということでした。1グループ4、5人で計11グループとバンコク旅行をすることになりました。約3週間ほぼ毎日放課後に、時には週末に生徒たちと旅行しました。
この旅行にはルールがあり、1人100バーツで何ができるかというテーマのもと、スタートは学校、ゴールは私のアパートです。そして、旅行後にビデオ発表があるので撮影しながらの案内です。もちろん日本語で行います。生徒たちは自分たちで旅行のプランをたて、インタビューの内容を考えました。
生徒たちとの旅行は、チャオプラヤ川を船で渡ったり(タイに来て初めての経験でした!)、ガイドブックに載っている有名なお寺へ行ったり、大きな市場へ行ったり…。タイへ来て3か月が過ぎた頃でしたが、まだまだ行ったことがない場所がたくさんあると知り、学校の近くにこんな所があるんだ!という新たな発見もありました。
9月に入ってから授業でこの旅行のビデオ発表がありました。他のグループがどんな旅行だったのか生徒たちは興味津々でとても盛り上がり、みんな楽しそうでした。私はこの映像を見ながらその時のことを振り返ることができ、さらに手の込んだ素晴らしい映像に感動しました。
私はこの旅行を通してとても楽しい時間を過ごせたのは言うまでもありませんが、普段あまり話をしない生徒と話ができたこと、日本語があまり得意ではない生徒と話ができたことが本当に嬉しかったです。生徒たちとの距離が一歩近づいた「旅行」になりました。