今回初めての試みとして、私の配属先シーサケートウィッタヤライ学校と、マレーシアに派遣されている“日本語パートナーズ”阿部さんの配属先で暑中見舞いの交換をしました。お互いのスケジュールが合わず郵送が9月になってしまいましたが、タイもマレーシアも常夏の国だから全然オッケー!!ということになりました。
今回の活動は「日本語を通じてASEANの生徒たちを繋げる」というのがテーマです。あえてノンネイティヴ同士で交流することに大きな意味があります。
タイとマレーシアはASEANの中でも特に親日国として有名です。そのため英語や中国語だけでなく、日本語も“共通語としてのニーズ”があると感じています。日本語は日本人と会話する為だけの手段ではなく、タイ人とマレーシア人のようなノンネイティヴ同士でも楽しめるものであって欲しい。私たちはそれぞれの国の日本語教育現場に派遣されて、そのように考えるようになりました。
NP(日本語パートナーズ)としてタイで働くうえで、念頭に置いてあることがあります。それは「いかに学生を動機付けするか」 ということです。わたしはこれもNPの役割の一部だと考えます。
今回のマレーシアの学生との手紙交換はその役目を大いに果たしてくれたと感じています。
手紙に書くというアウトプットは普段の勉強よりも刺激的だったようです。ウキウキしながら丁寧な言葉遣いを聞いてきたり、マレー語の挨拶を調べたりする生徒もいました。自由に表現するにはそれ相応の能力が必要です。しかし、生徒は難しさと共に楽しさも感じていたように見えました。
暑中見舞い作成を通じて生徒たちは“思いやりの心”を感じ取ることができたようです。今後も生徒たちには日本語を通じて色んな心を感じてもらい、私自身も視野を広げていければと思います。
日本語を通じて世界が繋がることを実感できる素晴らしい活動ができました。