ハノイに着任してから早1ヶ月半が過ぎました。私は人生初の長期海外生活・定年後に未経験の教育現場・ベトナム語は話せずとの不安と期待の中で着任しましたが、最近は少しずつ環境に慣れてきました。
私は中学校で6~9年生(日本の小6~中3)に新単語や会話の発音練習・生徒との会話の相手等を行っています。二人のCP (ベトナム人の日本語教師)はとても熱心で、生徒達に日本語を何とかして覚えさせたいとの強い思いが感じられます。
生徒達は日本に興味津々で、中でも一番人気はアニメ(ポケモン・ドラえもん・名探偵コナン等)です。最初の日本文化紹介「日本の中学生」では制服をセンター(ベトナム日本文化交流センター)から借用しました。生徒達には制服が大人気。あるクラスでは男子が順番待ちで全員制服を着用。日本の中学校の教科書にも関心を持ち、食い入る様に見ていました。
次は「日本の昔からの遊び:けん玉とお手玉」を紹介しました。生徒達に理解してもらえるか不安でしたが遊びに大興奮。熱中しすぎて終了するのが大変でした。日本の遊びは素晴らしいと思えた瞬間でもありました。
私がハノイに来て感激した事があります。それはハイフォン市(ハノイから車で約2時間)からTRAN PHU中学校の生徒52名(先生と一部保護者同行 )がハノイに来て「日本文化を知ろう」というイベントがあった時の事です。当日は日本の歌を是非一緒に歌いたいと思い「365日の紙飛行機(AKB48)」を覚えて来て頂くように依頼していました。しかしこの歌は簡単ではなく2週間位で覚えるのは難しいと思っていました。ところが当日生徒達は全員でこの歌を完璧に私達の前で唱和したのです。
当日は日本クイズ・妖怪体操・紙飛行機・切り絵・アニメバスケットを生徒達やセンタースタッフ、ハノイで活動する日本語パートナーズと楽しんだ思い出多き一日でした。
これからもベトナムの生徒達が日本を知ってより好きになって貰えるよう、私なりに取組んでいこうと思います。