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言葉を学ぶ楽しさを共有して

東ジャワのパスルアン県に派遣され、もう2カ月が経ちました。毎日、高校へ行くのが楽しくて仕方ないです。こんなにも楽しい理由は生徒が楽しそうに日本語を学んでくれているからであり、私もインドネシアの言葉を学ぶのが楽しいからでしょう。
私の派遣校では国語であるインドネシア語はもちろん、地域の言葉であるジャワ語、イスラム教と関わりの深いアラビア語がよく使われます。更に生徒と会話する時には日本語や英語も使うため、会話がかみ合わないこともあります。しかし、楽しいと感じるのはそれ以上に生徒や先生が私の言葉の上達を喜んでくれるからです。
先生方に対して、職員室で習ったばかりのジャワ語で挨拶をするとうれしそうに返してくれたり、ジャワ語の他の表現も教えてくれたりします。

つい先日も、こんなことがありました。授業後にいつも生徒がするアラビア語の挨拶 “Assalamu’alaikum warahmatullahi wa barakatu”(神のご加護がありますように)に対して、“Wa’alaikumsalam warahmafullahi wa barakatu”(あなたにも神のご加護がありますように)と返すことに成功しました。すると生徒からは「おお!!Bagus(いいね)!!」と拍手をしながら、喜んでくれました。派遣校の生徒は比較的、元気でノリもいいので、多少の反応は期待していましたが、ここまで生徒が喜んでくれることに感動しました。

今まで、語学の学習があまり好きではなかったのですが、インドネシアに来て、生徒や先生が新たな言葉を使える喜びを共有してくれることで、楽しく学習することができています。

今まで海外に行く度に、現地の言葉ができないことは悪いことだと思っていました。しかし、生徒や先生とこのような喜びを共有できるのは、言葉を学習している段階だからこそであって、言葉ができないのは悪いことばかりじゃないとインドネシアに来て、思えるようになりました。これからも彼らの言葉を学び、日本語、日本文化を伝える良きパートナーとして、がんばります! 

    写真
校内の掲示。アラビア語とインドネシア語で書かれています
Writer
インドネシア 東ジャワ州
庭山 恵太さん

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