みなさん、プルワカルタからこんにちは。インドネシア6期の細淵倫子です。
ジャティルフル第一国立高校(以下SMANJA)へ着任し、約1か月が過ぎました。インドネシアとはこれまで十数年付き合ってきましたが、高校の教育現場で長期派遣されるのは私にとって初めての体験です。学校での会話は、インドネシア語よりもスンダ語が主流です。火曜日と水曜日はクバヤ、木曜日はバティックを着て、金曜日はムスリマファッションで勤務しています。
プルワカルタ県は西ジャワ州に位置する小さな都市です。1990年56万人だった人口は急増し、今や約85万人にまで拡大しています。しかし、高校への進学率はいまだ全体の6割程度にしか達しません。そのような中でも、SMANJAの生徒は、日々学ぶことに一生懸命です。とくに、彼らにとって日本語学習は将来にかかわる重要なスキルです。なぜなら、周辺には日系工業地区があり、卒業生の大半がそれらの企業で働いているからです。
私は10~12年生(日本の高1~高3)の授業で3人のCPの先生に付き、TT体験を実践しています。クラスの外に出ると、“Kumaha Damang?(元気ですか)” “Atos Tuang?(もうご飯食べた)”の質問が飛びかい、授業がないときも皆と議論を交わします。
10月は日本語スピーチコンテストだけでなく、日本文化トライアル月間と題し、全生徒を対象に、浴衣着付け教室(日本人の四季の感じ方、男性の美的感覚などの議論も含む)をしました。そのほかにも、11年生を対象とし、巻きずし体験を行い、卵焼きやイカン・トゥリ、オンチョムの具材を使った創作巻きずしコンクールをしました。
浴衣着付け教室
創作巻きずしコンクール
サンバルにあうのはどれだ?
日本語スピーチコンテスト
生徒はみな努力家で、記憶力もよく、出された日本語の宿題のほとんどをしっかりやってきます。皆とともに助け合いながら、学びあっています。そんなSMANJAに派遣されて、私は本当に幸せです。毎日学校に行くのが楽しみで仕方ありません。
すこしでもSMANJAの役に立てるよう、日々努力していきたいです。