異国に来て冠婚葬祭に触れる機会は非常に少ないと思いますが、今回はCP(カウンターパート)の先生のいとこの結婚式に招待いただき、貴重な体験をしましたので紹介します。
式は新婦の自宅で執り行われました。まず、土地の精霊へのお祈りで始まりました。
土地の精霊へのお祈り
次に場所を変え、新郎新婦は仏壇のロウソクに灯をともし、お水をお供えしました。9人の僧侶が念仏を唱え、新郎新婦に祝福の水をかけました。そして僧侶にお食事がお供えされました。
9人の僧侶の念仏に手を合わせる新郎新婦
新郎新婦へ祝福の水をかける儀式
僧侶への食事のお供え
次は、「カンマーク」と言って、新郎側が結納金、指輪に加え、お菓子、果物、サトウキビなど縁起のよい品々を持って新婦の家まで運ぶ儀式でした。新郎を先頭に、全員でお祝いのことばを叫びながら新婦の家に向かいました。
新郎側が縁起物を持って新婦宅へ向う儀式
新婦の家では、新婦の友人達が花の付いた紐で通せんぼうをしていました。新郎にいろいろ話しかけて邪魔をしました。ちょっと意地悪な質問をすると聞きました。新郎は一つ一つの質問に答えながら進みました。
新郎を通せんぼうする新婦の友人たち
新婦の家に入る前に新郎はバナナの葉の上で、足に水をかけて清めてもらいました。
新婦の家の入口で足を清めてもらう新郎
新婦の家では新婦側の長老が待っていて、その前に新郎側からの贈り物が並べられました。この時点でもまだ長老から結婚の許しがでていません。新郎は自分で新婦を探してプロポーズするように長老から言われました。
新郎を待つ新婦側の長老たち
新郎はいくつかの部屋を見てまわり、見つけた新婦にプロポーズをしました。これで正式に結婚が認められました。
新郎から新婦へのプロポーズ
結婚の許しがでたので、新郎側が持って来たお祝いの品の受け取りの儀式が始まりました。新郎側が結納金を並べてたところに、新婦側がその上に花びらやビーズをちりばめ、大きな布で包んで渡されました。この後、新郎新婦の指輪の交換などがありました。
新郎側の縁起物を新婦側へ渡す儀式
新婦にネックレスをつける新郎
式の最後は、新郎新婦を祝福する儀式でした。親族から順番に新郎新婦の手に水をかけ、手首に紐を結びました。私も見よう見まねでお二人の結婚を祝福し、幸せをお祈りしました。招待してくれたCPに感謝しています。
二人の幸せを祈る儀式