赴任先の高校は公立の職業専門高校です。学校卒業後直ぐに社会人として活躍できる人材を育成することを目標として、実践を重視するカリキュラムが編成されており、昨年12月の投稿で、ホテル学科を紹介しました。
実践を重んじる校風を実感できるもう一つの学科が料理学科です。
学校には厨房設備や調理機器が完備されています。料理学科の生徒たちはここでインドネシア各地の郷土料理や西洋料理などを知識だけでなく、実際の専門技術として調理方法を習得し、レストラン、ホテル、病院などに就職します。日本文化として「巻き寿司」や「タコ焼き」を紹介する時もこの施設をお借りすることができとても助かりました。
先日の出来事をご紹介します。この日は、日本語授業は午後から始まるので、当日の事前準備の為、お昼前早めに学校に到着しました。職員室でカウンターパート(現地日本語教師)の先生を待っていると他の先生から「今日は校内で結婚式があるからそこでお昼を一緒に食べましょう。」と誘われました。
「学校で結婚式?」「卒業生同士の記念なのかな?」と考えながら先生の後をついて行くと校内の一角に受付が設置され、新郎新婦が記念撮影をしているではありませんか。
受付で記帳を済ませて、先生方と記念撮影をした後、とても美味しいインドネシアの料理をいただきました。
事前に予定を聞いていなかったのでご祝儀を準備しておらず申し訳ない気持ちでいると、後から来たカウンターパートの先生が「だいじょうぶです。ここにいるのはみんな生徒たち、模擬授業だから…」
普段顔を合わせる機会の少ない3年生なので気がつかなかったのですが、それにしても料理だけでなく、ブライダルセレモニー全体を総合的に学ぶ本格的な模擬実習を見て「実践を重視する校風」を実感した一日となりました。これも日本語パートナーズでなければ出来ない体験ですね。