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フィリピン大学の日々

はじめまして。日本語パートナーズ フィリピン3期の竹原千春と申します。
7月に始まった僕たちの派遣も、気が付けばあと2ヶ月を残すのみとなりました。それぞれの学校での具体的な活動につきましては、「日本語パートナーズ フィリピン3期」のFacebookページをご覧いただけると幸いですが、ここでは今までの活動を振り返りつつ、フィリピン大学がどんなところかをお伝えできればと思います。

ケソン市にあるフィリピン大学ディリマン校(以下、UP)はとにかく敷地が広大で、学内の移動にさえジプニー(乗り合いバス)が利用されるほどです。UP内のアパートに住む僕は、学科までの緑あふれる道のりを15分ばかり歩くようにしています。

学内の並木道の写真
晴れた日には気持ちの良い木漏れ日を浴びることができます。ランニングする人も多数見られます。

UPには毎学期10クラスほどの日本語の授業が開講されます。教科書『げんき』に沿って基本的な文法を学ぶクラスもあれば、漢字の理解を深めるクラス、日本語で新聞を読み日本事情について考察するクラスもあり、実に多様なレベルの学生を観察することができます。

白い壁と机、スクリーンが設置されている教室の写真
教室はこんな感じ。学生の発表する機会が多く設けられているというのが、UPの特徴かもしれません。

僕はその中で学生からの質問に答えたり、コマを分けてもらっては文化体験を催したりという風に活動しています。文化体験としては、盆踊りやふろしき、かるた、書道などの活動をしてきましたが、いずれの場合も力不足な僕の運営は、学生たちの好奇心によって支えられてきました。

東京音頭を練習する生徒たちの写真
東京音頭はちょっと説明しただけで完璧に覚えてしまったので、
ちょっと簡単すぎたかなぁと振り返っています。
写真
一番多くこなしている「ふろしき」の紹介。各自持ち寄った色とりどりの包みが美しいです。
書道作品の写真
書道というよりは毛筆体験の感が強いですが、
みんなよく書けていましたし、存外楽しんでもらえてよかったです。

言語学科のオフィスでも大変よくして頂いています。事あるごとに昼食をごちそうになったり、観光へ連れて行っていただいたり、とにかく居心地の良い空間です。驚くべきことに、日本語以外の先生であっても多少の日本語が話せるので、僕のほうも勉強(英語、タガログ語)を頑張らなくてはと刺激をもらい通しです。

明るいオフィスの写真
4月に引っ越したばかりの新しいオフィスはこんな感じ。いつも食べ物と笑い声に溢れています。

1月からは学期が変わり、クラスが新しくなります。まだ会っていない学生との対面も待ち遠しいですし、他方、先の短さに少し虚しさをも感じています。
とはいえこの素晴らしい南国の日々を、今は楽しむことで精いっぱいです。

教室で撮った生徒たちの集合写真
かるた後の集合写真。試合がちゃんと白熱していたところを見るに、
ルールに留まらない魅力を感じてもらえたのではないかと思います。
ただ伝えるだけでなく、実際の雰囲気、「空気」を体感してもらうことがやはり大切なのでしょう。
Writer
フィリピン マニラ
竹原 千春さん

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