先月のレポートに続き、今月はジャティルフル国立第一高校(以下SMANJA)での日本語教育の様子を少しご紹介します。
2013年カリキュラムの変更に伴い、SMANJAは日本語教育に力を入れています。日本語授業を担当する先生は常勤2名、非常勤1名であり、週60コマの授業が開講されています(現在は若干の変更が生じています)。
先生方は日本企業勤務経験者や日本滞在経験者など日本語や日本語教授のキャリアをもった方たちであり、それぞれ個性豊かな授業を展開しています。
1年生の授業
「わからないもの」を自己で探求する力を、「ひらがな」学習を通じて行っています。文字の習得に重点を置き授業が展開されますが、「できる」を形にしていく方法で、生徒はみるみる「ひらがなの虜」になります。
2年生の授業
ディクテーションをし、その内容を自身で考え、分析する。そして、先生から習った単語や文型を授業のなかで使い、実践し、その結果を皆に発表する。「考え、それを評価する」を反復させることで、生徒は日本語での成功体験を得ることができます。これにより、他者に対して自信をもって日本語を話すことができるようになります。
3年生の授業
興味関心を引き付けながら、段階的に学習をするカリキュラムがあります。2コマで習った内容を駆使し、「1つの作品」をつくります。それを、CP(カウンターパート)の先生、日本語パートナーズ、他の生徒に披露し、議論します。これを通して、自身の持ち味を生かした日本語発話の練習をすることができます。
このようにして、SMANJAの日本語教育は三者三様です。しかし、全てのCPの先生がスキルアップしながら、生徒にモチベーションを与え、考えさせ、「できるまでフォロー」をし、「できる」が可視化されます。だから、SMANJAの生徒は日本語学習にとても積極的です。
ぜひ、皆さんもSMANJAへ遊びに来てください。自立学習につなげるためのアクティブ・ラーニングの素が隠されているはずです。