私は、西スマトラ州のパダン国立第二職業専門学校に派遣されています。先日、観光科の10年生(高校1年生)が参加するシティツアーを引率してきました。ツアーの目的は、インドネシア語・英語・日本語の3カ国語を使って、パダン市内を案内できるようになることです。
まずは、ホテルでテーブルマナー体験をしました。パダンに根付くミナン食事文化では、スプーン・フォーク等をあまり使用せず、手で食べます。生徒たちは、ずらりと並んだナイフ・フォーク・スプーンに神妙な顔つきになっていました。しかし、ホテルスタッフの方々が優しく指導して下さったので、緊張していた顔がだんだんと和らいでいき良かったです。さらに飲み物によって使用するグラスが異なるという説明に生徒は一番興味を持ったようで自ら積極的に質問をしていました。
次の目的地は、パダン市内にある民族博物館です。ここで衝撃的だったのが2009年のスマトラ沖地震の被害写真です。バンダ・アチェの津波被害が日本では有名ですが、パダンも建物崩壊による大きな被害がありました。パダンの民族文化だけでなく、過去の自然災害を忘れないために外部旅行者に伝えることの大切さを実感しました。
最後の目的地は、ミナンカバウ国際空港です。空港に到着したお客さんを迎えに行く練習です。初めて空港に行く生徒もいて、セキュリティチェックの説明のときは真剣に話を聞く姿が印象的でした。
目的地に行くまでの移動時間は、1人ずつ前に出て3カ国語での自己紹介とインドネシア語による即興のガイドが始まります。右も左も田んぼの時は、とても可哀想になりましたが、生徒は上手く、その田んぼで何が収穫できるのか、収穫時期の話などをして切り抜けていました。臨機応変に対応する姿に拍手です!
未来のツアーコンダクターたちがパダンで日々、日本語を一生懸命に勉強しています!多くの日本の方々にパダン観光に来て頂ける日を期待して、生徒たちとお待ちしております。