みなさん、こんにちは。6期細淵です。先月のレポートに続き、派遣校ジャティルフル国立第1高校(以下、スマンジャ)の活動を報告いたします。
プルワカルタでは、12 の国立高校で日本語が学ばれています。私の派遣校ではすべての生徒が3年間継続して日本語を学習します。高校生が日本語を継続して学習することは容易なことではありません。どのようにモチベーションを挙げ、保つのか、その「場づくり」がカギとなります。
今月、スマンジャでは2つの「場づくり」の確保を試みました。
まず一つは、近隣の日本企業と生徒をつなぐ「場づくり」です。1月某日、コタ・ブキッ・インダ 日系企業連絡会においてプルワカルタの日本語教育と日本語パートナーズの活動について紹介する機会をいただきました。15企業17名の方が参加し、貴重なお言葉を拝聴しました。
教科書の日本語だけはない、組織に貢献する人材づくりが高校での日本語学習に必要である。「忍耐力、判断力、理解力、行動力、対話力」の5つの力の育成を「日本語教育」を通してできる。そして、これを段階的な学習で重ねていく。その重要性に改めて気づかされました。
それを受け、学校でも学びの「場づくり」を整備しました。日本語クラブからジャパン・クラブへの名称変更及び活動内容を、1)広報部、2)日本語部、3)地域おこし部、4)書道部、5)コスプレ部、6)軽音部、7)演劇部、8)能検部(日本語能力試験部)、9)ダンス部へ細分化し、部門長を筆頭とする組織を作りました。そして、ジャパン・クラブを在校生だけでなく、卒業生も出入りできるような風通しの良い環境へできるよう、今取り組んでいます。
このような活動も、プルワカルタの先生方、企業さんの支援から成り立っています。企業が受け皿となって、プルワカルタの生徒さんを支えることができる地域環境を先生方と構築できることを強く望んでいます。少しでも役に立てるよう、日々取り組んでまいります。