バリ州・バドゥン県派遣の菅野沙那子です。突然ですが、バリと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?綺麗なビーチ、世界遺産の寺院、リゾートホテル等を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?今回私が紹介するのは、観光ではなかなか知ることのできないバリの魅力的な文化についてです。
バリ人の多くはヒンズー教徒で、州内の至る所にヒンズー教の寺があります。バリヒンズー教にはたくさんの神様が存在しており、神様に祈りをささげるための特別な日(以下、『お祭り』と表記)がいくつもあります。以下に、私が経験したお祭りを3つ紹介します。
バリのお祭りで代表的ともいえるのが「オダラン」です。家の敷地内に小さなお寺がある家庭が多く、オダランは寺の創立祭にあたります。家でお祭りが行われる日は、生徒も先生も学校を休みます。お祭りが何よりも優先されるのがこちらの人の常識です。
先日、派遣校の校長先生の家のオダランに参加させていただきました。バリのお祭りは、親戚や同僚、友人など多くの人を家に招きます。しばしおしゃべりを楽しんだ後、インドネシアの伝統音楽であるガムランの演奏を聴きました。その後、大勢で昼食のテーブルを囲み、楽しいひと時を過ごすことができました。
次に、満月と新月の日のお祈りについてです。バリのカレンダーには必ず、満月と新月の日にちが表示されてあり、満月と新月の日は学校全体でお祈りをする決まりがあります。この日は生徒も先生も伝統衣装を着ます。
さらに、学問の神様Dewi Saraswatiをたたえる「サラスワティの日」という祭日も経験することができました。この日は勉強してはいけない、本を読んではいけない等の掟があります。学校では授業が行われず、朝からお祈りが行われました。
以上のように、バリに滞在しているとたくさんの『お祭り』に参加させてもらうことができます。これも“日本語パートナーズ”ならではの経験です。