私が派遣されているSMA Islam P.B Soedirman(イスラム・パンリマ・ブサール・スディルマン高等学校)は、イスラムの宗教法人が経営する学校です。
なので、ムスリムではない私も長袖、長スカート、ジルバブの着用は必須。毎日暑さとの戦いです。
学校では一日二回、お祈りの時間があります。先生達と全校生徒は学校のモスクに集まり、一斉にお祈りをします。
最初の一ヶ月は、私は端に座ってその光景を見ているだけでした。しかし、なぜこんなに熱心にお祈りをするのか?お祈りをするとどんな気持ちになるのか?興味が湧き、思い切って自分も参加することにしました。ムスリムではない私にも、先生や生徒達は喜んでやり方を教えてくれました。
お祈りの手順は以下の通りです。まず、ウドゥ(wudu)という身を清める行為。頭から足先まで、全身を水で洗います。暑いインドネシアでは、とっても気持ちいい!その後、ムクナ(mukena)というベールを着ます。そして、コーランの章を唱えながら、お祈りをします。最後に願い事をします。
このように、私は毎日二回、モスクでお祈りをしています。コーランはアラビア語なので、難しいかな?と思っていましたが、お祈りに必要な部分だけなら、三日間で覚えることができました。先生や生徒は、「あかりせんせい、hebat!!(すごい!!)」と、大喜び。
また、お祈りに参加するようになってから、生徒や先生との距離が急速に縮まったような気がします。日本語や文化を紹介するだけでなく、現地の文化を学ぶことも、仲を深める上で大切なんだなあ、と実感しました。
私はムスリムと全く同じように、神様を意識してお祈りができているかどうかは、わかりません。
でも、心を落ち着かせて、コーランを読む。日本にいる家族や、支えてくれる周囲の人のことを思って、その幸せを願う。忙しい毎日の中で、お祈りは私にとっても、大切な時間になっています。