2017年3月8日、タイでの10か月の任期を終え帰国しました。
タイでの日々を一言で表現するとしたら、『楽しかった』というほど単純ではなく、『辛かった』というほど苦しいことばかりではなく、『あっという間』というほど短くは感じません。帰国後、友人知人から「タイはどうだった?」と聞かれても中身が濃すぎてどう応えればいいものか難しいなぁ…と思っていました。しかし、今日現在帰国から三日目、既に楽しい出来事ばかりが思い浮かぶようになっています。たぶんあと一週間もすれば「すごく楽しかったよ!!」と迷わず言ってしまうことでしょう。終わってしまえば10か月の苦労なんてそんなものなのですよね…、きっと。
10か月日本を離れ、帰国したらさぞ母国に新鮮さや戸惑いを感じることさえあるのだろうと想像していましたが、思いのほかスムーズに順応しています。やはりここが私の属する場所なのだと再認識します。帰国したら何を食べ何をしたい…と思っていたかも思い出せないくらい、家に帰ったその瞬間から元通りの日常の暮らしが私を待っていてくれました。ちょっと拍子抜けするような…でもそれは何とも言えず心地いいものです。
この10か月の体験は、私の人生に何らかの影響を与えるものであったに違いありません。でも今はその意義は自分では分かりません。きっとこれからの生活のふとした瞬間に、今までとは少しだけ違う発想で物事をとらえることができる自分を発見することがあるのだろうと思います。そんな少しだけ違う自分を見つける日を楽しみにしながら、日本での新たな生活の始まりです。
日本語パートナーズ事業でお世話になった関係者の皆様、そしてタイで知り合った大勢の方々へ感謝の気持ちをこの場を借りて伝えたいです。 本当にありがとうございました。