早いものでフィリピンでの活動も残り数日となりました。最終月である3月、フィリピンはすっかり夏です。強い陽射しと暑さに体力を奪われる日々…そんな時にはしっかり寝て、しっかり食べる事が大切!とこの9ヶ月で学びました。今回は、そんな暑さも乗り切れる私のお気に入り“フィリピン料理”についてご紹介します。
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派遣先の学校と青空
正直、ここに来るまでは「フィリピン料理ってどんなのだろう?」と思っていました。日本ではフィリピン料理店を見かけませんし、説明を聞いてもあまりピンと来ない感じ…辛くもなく、香草も使わず、食べやすいらしいとは言うものの、口に合うかなぁ?と少し心配に思っていました。それが今では「フィリピン料理大スキ!」と大きな声で言いたいほど馴染み深い味になりました。

私の大好物のひとつ、ピーナッツ味のスープ “カレカレ” と空芯菜を使った “アドボカンコン”
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生徒たちにも大人気の酸っぱいスープ “シニガン”
その理由はおそらく、毎日先生が作ってくださる、美味しいフィリピン料理を食べる事ができたからだと思います。家庭科の先生でもあるCP(カウンターパート)の部屋は、いつでも美味しそうな香りが漂っています。そこで初めて食べた食事は”アドボ”という鶏肉や豚肉をしょうゆと酢で煮付けたフィリピンの代表的な料理でした。あまりの美味しさに驚いて、「おいしいです!」を連発したのをよく覚えています。初めの頃は料理が出る度に名前を聞き、写真を撮って覚えていましたが、今ではたいていのものはわかるようになりました。もちろん外食でもフィリピン料理をよく食べます。伝統的なものは野菜も多くて味わい深く、B級グルメ的なものは味がしっかりしていて、カロリーが高く、暑さを乗り切るためのエネルギー!といった感じです。

B級グルメの代表 “シシグ” は、豚の皮や耳を細かくたたいて味付けした料理で、ご飯がすすみます。
私が毎朝教室に入ると、先生はまず「ご飯食べた?」と聞いてくださいます。生徒たちも自分が何か食べている時には必ず私にも「食べて!」と言ってきます。こうしたフィリピンの人たちのシェアしたい、という温かさもフィリピン料理が美味しい大きな理由の一つかなぁ、と思います。
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休日には皆でフィリピン料理レストランへ行くことも多いです。