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「未来への手紙」~SMAN 1 JatiluhurとSMA Taruna Nusantara~

インドネシア6期の竹本、細淵です。私たちは2016年9月および10月末から、竹本は中部ジャワ州マゲラン県、細淵はプルワカルタ県へ派遣されています。

この2つの地域は日本と深い関わりを持つ地域ですが、とくに理由もなく「日本語」を学んでいる生徒も少なくありません。日本語を学ぶ意味、そして日本語を通して、自身の新しい未来を作る経験が必要と考え、生徒が自ら積極的に学べる機会を作れないかという想いから、日本と深い関わりのある町で文通を始めることにしました。

まず、竹本の学校の生徒の名簿を細淵に送り、それに合わせ一人ずつ文通の相手を決めました。最初の1通目に何を書きたいかは各自の判断にゆだねました。「心がこもっていればいい」。文法の間違えも気にせずにとにかく書いてみよう、それが今回の方針です。

書き終えた手紙を生徒と一緒に一通ずつ封筒にいれ、最後の封は生徒に気持ちをこめるように言いました。そしてその手紙を竹本の学校へ送りました。

竹本の派遣されているタルナ・ヌサンタラ高校は中部ジャワ州のマゲランという町にあります。士官学校の流れを受け継ぎ、インドネシア中から生徒が集まる全寮制の学校です。あいさつは敬礼で、平日は携帯禁止、寮に忘れ物を取りに行くのにさえ、先生の許可が必要です。
生徒が学校を出てよいのは基本的に日曜日・祝日の9時~17時の間だけ…そんな、外とのつながりが少ない生徒だからこそ、今回の文通によって少しでも同い年の高校生とつながる機会が持てればいいなと思い、日本語クラブを中心に文通をすることにしました。
受けとった手紙を握りしめながら、嬉しそうに敬礼をしてくれた子がとても印象的でした。今度は竹本の学校の生徒が何を書いて細淵の学校の生徒に送ってくるのか、楽しみでなりません。

これからのインドネシアを支える生徒たちと「未来への手紙」を続けることで、今後の彼ら・彼女らの未来形成へ少しでも役に立てることを願っています。

手紙を書く生徒たちの写真1
手紙を書く生徒たちの写真2
Writer
インドネシア 西ジャワ州/中部ジャワ州
細淵 倫子さん/竹本 昌史さん

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