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私の好きな街 ジョグジャカルタ

私は昨年の8月から、ジャワ島中部の都市、ジョグジャカルタ(以下ジョグジャ)で活動をしました。ジョグジャはボロブドゥール寺院やプランバナン寺院郡などの世界遺産がある都市として日本でも知られ、外国からの観光客も多い街です。今日はそんなジョグジャの特徴を紹介したいと思います。

ジョグジャはインドネシアでも珍しく、未だに王様(スルタン)が現存している都市で、街の中心部にはクラトンという王宮があります。ジョグジャの人々はこのスルタンを敬う気持ちが強いです。そのため治安は比較的良く、スルタンが存在することから年長者を敬い、周りの目を気にし、本音と建て前が存在する、そういった性格が長年築かれています。生活していると日本人と似た点を多く感じました。スルタンの誕生日にはジャワの伝統的な服を着て登校します。

王宮クラトンの外観の写真
クラトンの入り口、今でもスルタンが住んでいます。見学も可能です。
伝統衣装を着た集合写真
pahing kamis(スルタンが生まれたのがpahing:ジャワ式の曜日kamis:木曜日)だったので女性はKebaya、男性はSurjanを着ます。

ジョグジャは学生の街としても有名で、数多くの大学が集中しています。そのことから物価は安く、大学生が集まるようなオシャレなカフェも多くあり、とても住みやすい街です。ワヤン(影絵芝居)などのジャワ文化やバティック(ろうけつ染め布地)の中心地としても知られ、伝統を大切にしながらも現代のスタイルを取り入れています。

伝統芸能、ワヤンの写真
ワヤン(影絵芝居)、22時から5時ぐらいまで、夜通し上映されます。

その伝統という点では、学校で小学校からジャワ舞踊が教えられ、私の派遣校では高校三年生の最後の試験がありました。半日かけてメイクから衣装の着付けまで、全て生徒が自分達で行い、全員がプロさながらの踊りを披露します。ジョグジャの伝統的な文化が高校生一人ひとりに受け継がれているということです。

写真
派遣先校でのジャワ舞踊の試験

このように、人が優しく、過去と現代の文化に溢れた街で、約7か月間パートナーズの活動ができたことをとても嬉しく思っています。日本語パートナーズの活動を通して日本のファンを増やすとともに、知らず知らずのうちに私自身もインドネシア、ジョグジャのファンになっていた7か月間でした。

Writer
インドネシア ジョグジャカルタ
神山 洸ノ輔さん

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