先日ベトナムの結婚式に出席しました。実は今回が4度目です。ちなみに、日本の結婚式ではかなり早めに出欠を知らせる必要がありますが、ベトナムでは式の数日前に招待状をもらうこともよくあり、驚くほどたくさんの人が招待されます。
さて、今回は待ちに待った友人2人の結婚式です。先月号で紹介した、前撮り写真の撮影旅行に同行させてくれたカップルが、私が住んでいるクイニョンと、新婦の故郷であるニャチャンという街の2か所で結婚式を挙げるということで、その両方に出席させてもらいました。ニャチャンはクイニョンから200キロ程南に位置する海沿いの街で、クイニョンと同じくらい海と青空の美しい場所です。
こちらの結婚式の会場は、美しく飾られた新婦の実家でした。
そして、新郎の家族から新婦の家族へたくさんの贈り物を贈る儀式もとり行われました。これは、日本の「結納」に近いものだと思います。儀式ではまず、新郎側に男性、新婦側に女性、6名ずつがペアになり向かい合います。
そして、男性から差し出された贈り物に女性が手を添え、2人で大切に、新郎新婦と家族が待つ祭壇まで運びます。今回、私は新婦側で贈り物を受け取る1人として儀式に参列させてもらうことができました。本来、女性たちはお揃いのアオザイを新調するそうですが、新婦の配慮で、以前あつらえたお気に入りのアオザイを着て参加することになりました。二人を祝福するような美しい青空には、「六人六色」のアオザイがよく映えました。
自宅を会場にした温かい雰囲気の結婚式は初めてで、ベトナムに来て彼らと出会えたこと、そして、このような貴重な体験をさせてもらえたことをうれしく思っていると、新婦から「遠い国からやってきた友達が参加してくれたことを誇りに思います」とのスピーチがあり、思わず涙が出てしまいました。ベトナム生活も残り少なくなりましたが、また1つ忘れられない思い出を作ることができました。