帰国まで一ヶ月を切り、なんとなくさみしい気分になります。期末試験が終わり、久しぶりにPCT(ファンチャウチン)高校に行きました。今月末には終業式を迎えるので、あと何回、生徒たちに会えるかわからないので、私はお別れの手紙を書いていきました。
昨年の8月に赴任して以来のことを思い出し、気持ちを込めて書きました。初めて登校して緊張している私に「おはようございます」「こんにちは」と丁寧にあいさつをしてくれ、私の気持ちが和らいだこと。「先生の日」に誕生を祝ってくれ、ケーキや花束をもらったこと。俳句・水墨画・百人一首などたくさんの文化紹介をして、生徒たちと楽しく授業をしたこと。とても1枚の手紙には書き切れません。「ダナンで過ごした10か月は一生の思い出になりました。あなたたちのことは忘れません。健康と幸せをずっと祈っていきます。」と手紙を結びました。
教室で、最初に6月に日本に帰ることを話すと、生徒たちの表情が変わりました。生徒全員に手紙を配り、私は手紙を読み上げました。生徒たちは静かに、でもしっかりと聞いてくれました。
その後、今度は生徒たちに私への手紙を書いてもらいました。あまり日本語で手紙を書くことに慣れていない生徒たちですが、苦労しながら、一生懸命書いてくれました。
「先生のじゅぎょうは、いつもおもしろいです」「ゆかたをきたとき、先生はハンサムになります」「先生はやさしくて、いい先生です」「私たちは、先生のことが大好きです」など。
なかには一枚の紙にたくさんの文章を書いてくれた子もいます。また、私の似顔絵を描いてくれた子もいます。
どの生徒たちの手紙にも私への感謝と親しみが込められていて、読んでいるうちに感動し、私の心に、書いてくれた生徒たちへの感謝の気持ちが沸き上がってきました。