期末試験も終わり、生徒たちがホッと一息ついたころ、私の通うレクイドン高校で日本語クラブの発表会が行われました。日本好きの有志で結成された日本語クラブが、歌やダンス、ゲームなどを披露してくれるとのことで、私はゲストとして招待してもらいました。当日浴衣を着て会場に行くと、すでにたくさんの生徒が集まり、発表会の開始を心待ちにしていました。10年生のかわいらしいダンスからスタートし、次にデュエットやグループによる日本語の歌の発表がありました。授業では恥ずかしがり屋さんの生徒たちも自信を持って歌っており、その発音の良さにびっくりしました。
歌の次はチーム対抗の福笑いです。目隠しをして、顔にパーツを貼り付けていく、おなじみの福笑いかと思いきや、なんと、二人ペアになって、終始一人がもう一人をおんぶするという体育会系バージョンでした!目隠しをするのはおんぶをされた方です。おんぶをする方はパーツの入った籠の前でしゃがみ、パートナーがパーツをつかんだところで立ち上がり、さらに顔のあるテーブルまで歩き、最後に貼り付ける位置をガイドする、そしてパーツごとにその繰り返し、という非常に過酷な任務をこなさなければならないのです。途中で力尽きてしまうペアもありましたが、大変盛り上がりました。
その後もいくつかの歌とダンスがあり、最後は全員参加のアニメタイトル当てクイズ大会です。スクリーンにほんの一瞬キャラクターが映るだけで、生徒たちはものすごい勢いで手を挙げていました。実は、後半に登場したアニメは私の全く知らないものばかりでしたが、生徒たちの勢いは衰えません。あらためて、アニメは日本語学習における最強のツールだと思わずにはいられませんでした。そして、大盛況のうちに発表会は終わりました。どの発表も大変素晴らしく、立派でした。ベトナム生活の終盤に、またひとつ忘れられない思い出をプレゼントしてもらいました。