「Selamat pagi」スラマッパギ(マレー語の午前中の挨拶)
私の学校での生活は、いつもこの挨拶から始まります。
イスラム教徒同士の挨拶に「Assalamalaikum」アッサラームアライクム(アラビア語で「あなたのうえに平安がありますように」の意)があります。
赴任校プトラジャヤ8区第1国民中等学校には、1年生から5年生(高校2年生)まで約820名の生徒がいます。日本語の生徒は約100名です。生徒・先生共にイスラム教徒であるマレー系が大多数なので、聞こえてくる挨拶のほとんどがイスラム教の挨拶です。
私のCP(カウンターパート)の先生もマレー系なので、日本語の生徒とも基本はイスラム教の挨拶をしています。
私はイスラム教徒ではないので、日本語の生徒は私に会った時、日本語の挨拶をします。小さな事ですが、これも活動の意義かなと思っています。日本語の挨拶を元気いっぱいしてくれる事が毎日嬉しいです。
私の任地プトラジャヤは、第4代首相のマハティール氏によって作られたマレーシアの行政新首都です。1990年代半ばから開発が始まり、現在は、首相官邸、行政機関、裁判所などがあり日本の霞ヶ関のようです。住んでいる人の多くが政府関係者です。
マハティール氏といえば、東方に位置する日本や韓国に発展モデルを求めた「ルックイースト政策」を1981年に提言した首相でもあります。 数年前、新聞でこの政策について読んだ時、日本を参考にした国とはどんな国だろう?と、マレーシアへの興味が増したことを覚えています。
赴任校は、プトラジャヤで最初にできた学校(2000年創立)で、学校として力を入れている科目は日本語と水のスポーツです。先日ふと、これはすごいことなのでは?と思うと同時に、いつまでも日本語の授業がある事を願いました。
私にできる事はほんの少しの事かもしれませんが、マレーシアと生徒達が大好きなので、残り3か月の活動を明るく元気に励もうと思います。