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ラマダーン明けのお祭り『ハリ・ラヤ』

Selamat hari raya!(スラマット・ハリラヤ=断食明けを祝う挨拶)

6月末のラマダーン明けから、そのお祝いが続いているマレーシアです。
このひと月は、街の至る所で、「ハリ・ラヤ」の催しが行われ、その雰囲気を楽しむことができます。

ラマダーンが明けた後は、親戚の家を回り、家族団らんでご飯を食べます。 お年玉のような「ドゥイ・ラヤ(祝いのお金)」までもあり、まさに、お正月のようです。

私も、先生の親戚宅を訪問し、家ごとにご飯をごちそうになりました。マレーシアの食文化を一気に体験することができ、毎日満腹な日々でした。

特に、ハリ・ラヤの時に食べられる伝統食があります。竹の中にココナッツミルクと餅米を入れて、蒸し焼きにする「レマン」です。

市場の写真
ハリ・ラヤの時、市場でよく売られています。(中央の竹)

その「レマン」作りを体験することができました。

レマン作りの職人が竹を洗っている写真
まず竹を切り、きれいに洗います
レマン作り体験の写真
レマン作りの師匠からレクチャーを受けます!竹の長さに合わせてバナナの葉をカット!
レマン作り体験の写真
さらに余分なところを切り、葉を竹の中へ。とても楽しそうです!そして一番重要な餅米とココナッツミルクを入れる工程へ!ここで重要なのは、適量を竹のなかに入れること。師匠の感覚で重さをチェックします
レマン作り体験の写真
レマン作り体験の写真

ココナッツの皮むきにも挑戦!機械で中の身を削り、ともに竹の中に入れます

レマン作り体験の写真
そして、最後に6時間ほど蒸し焼きにします
レマン作り体験の写真
レマン作り体験の写真

それでは、実食!見た目は「きりたんぽ」みたいですね!
味はもちもちでココナッツの香りがするおはぎのようです

この「レマン」は、昔からハリ・ラヤの伝統食で、家庭ごとに家族総出で作っていたそうです。今回は、2人でレマンを30本分作り、蒸し焼きにする工程も含めれば、半日がかりの大変な作業でしたが、とても良い経験ができました。

先日、派遣校でもハリ・ラヤを祝う行事がありました。
生徒たちは、前日の夜まで校舎に残って、ホールの飾り付けを頑張りました。

ハリ・ラヤの準備をする生徒たちの写真
ハリ・ラヤの準備をする生徒たちの写真

夜遅くまでホールに残り、準備をする生徒たち

布やリボン、観葉植物で飾られた写真
沢山の観葉植物で飾られた写真

テーマに合わせて、会場を飾りました

リボンを編んで伝統飾りクトゥパを作っている写真
クトゥパの写真
クトゥパを作っている生徒たちの写真
クトゥパを作っている生徒たちの写真

伝統的な飾り「クトゥパ」を作成中。難しい!

当日は、おしゃれをして参加することができます。生徒たちは、色とりどりの伝統服を着て参加しました。

伝統服を着た女子生徒たちの写真
バジュ・ラヤと呼ばれ、服を新調し、着飾ります

この日もハリ・ラヤのお祝いを皆で楽しみました。
マレーシアは、みんなで「食べること」を通して、人との関係性を大切にしていく習慣があります。断食やハリ・ラヤは、それを特に感じられる期間でもあるように感じました。今回も、どっぷりとマレー文化を学び、楽しむことができました!

さて、マレーシア3期の活動も残り3ヶ月ほどになりました。 引き続き、マレーシアについて学ぶ姿勢を持ちつつ、交流を通して、日本を伝えられるよう、残りの期間を大切に取り組みたいと思います。

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