タイにきて、右も左もわからないときからずっとお世話になっているノーン先生とジューン兄さんの結納がありました。
結納は地元で行われるため、8時間かけてイサーン地方のマハーサラカームへ行きました。
「仕事のパートナー以上に、ゆいちゃんはともだち!」と言ってたくさんの場所に連れ出してくれる優しい2人とは、アパートが一緒なため、よくごはんをたべたり、遊んだりしています。
正直2人きりのほうがよいのでは? と何度も聞いたことがあるほど一緒にいます。 だからこそ、結納の最中に「幸せになりますように」と願いながら2人の腕に糸を巻いているときは感動で涙がでそうでした。一生大切にしていきたい人たちです。
結納の次の日、「ゆいちゃん、いまからお寺に行きます」と言われ、着いた先はジューン兄さんのおばあさんのお葬式でした。
お会いしたこともない方のお葬式に出てよいの? さらにわたしは白服にサンダル姿です。
恐る恐る参加してみると、イメージしていたお葬式とは全く違いました。
司会者がマイクと音楽でパフォーマンスをし、お坊さんがお経を唱えながらコーラと水が配られます。さらには談笑していたり、写真をとっている方たちもみられるではありませんか。
ご、ご家族に失礼では?と顔色を伺うと全く気にしていない様子。
タイの死生観は”輪廻転生”であり、死は悲しいけれど、「お疲れ様! また来世で会いましょう」という感覚らしいのです。
日本との違いをしみじみと感じていると
突如ボンッ!と銃声のような音が聞こえ、「ゆいちゃん、拾ってえええ!!」と声がかかりました。
なにがなんだかわからずも、頭上から降ってくる何かを夢中でキャッチしていきました。
よく見ると、お金とお菓子でした。
「使ってください。良いことがまわりますように」という意味でした。
そして水で手足を洗い、終始明るい雰囲気のお葬式に参加でき、日本と異なるタイの文化を体感できた時間でした。