高校2年生のある日の授業で道案内がありました。「学校から家まで○○に乗ります」「○○で降ります」「交差点を右に曲がります」等々。授業の後に、カウンターパートの先生がサムットプラカーン県のいろいろなところに行く道案内を課題に出しました。出発点は学校です。きれいに絵を描いて、日本語の案内を書いた楽しい地図が提出されました。よく見ると、え? 地図ではここまで歩いて35分くらい、と書いてありますが、本当なの? 疑問点がいっぱいです。そこで「私をそこまで連れて行って。」という企画を提案しました。内心、本当にお誘いあるかなと思いましたが、金曜日くらいになると声がかかり、これまでに3カ所行きました。
さて、第1回目は学校で待ち合わせをし、生徒が来てくれるのか心配でしたが、ちゃんと4人がやってきました。 この日はタラート(市場)へ行く予定ですが、どうやって行くのか全くわかりません。 バスや、船、自転車にも乗りました。そこはバンクラチャオという自然がいっぱいで、川の近くには大きな市場がありました。
2回目はチュラコムクラオ要塞に行きました。2人の生徒と、生徒のお父さんが一緒です。ここは当時の国王ラーマ5世が造った広い要塞と、河口には日本製のメークロン号という船が展示されています。
生徒はこの日のために、お手製のガイドブックを作り、一生懸命日本語で案内をしてくれました。お父さんの車で35分。「歩いて35分」は車で35分ということで、謎が解けました。おいしいシーフードも食べました。
3回目は、ソンテオ(トラックの荷台を改造した乗り物)で学校から10分くらいのところにあるお寺へ行きました。生徒がとても気を遣っている様子で、「先生、こうやってお祈りをします」等々教えてくれました。
生徒と一緒に過ごし、なかなか覚えられない生徒の名前や、一人一人の個性がわかります。さあ、次のミステリー・ミニトリップは何処でしょう?