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トライ&エラー、ちょっと考えてまたトライ

「どうしましょう、次の授業でやることがありません……、何かありますか?」

ある日突然CP(カウンターパート)の先生から聞かれました。
停電で教室のPCを使うことができないからだそうです。
何か思いつけば良いのですが、考えている間に電気が復旧し無事に授業を始めることができました。

それからというもの、空き時間にゲームなどのアイディアをまとめるようにしました。文字、言葉、表現を覚えるため……色々なパターンのものを考えていました。

数日後、授業に行くと予定していた発表ができなくなり、急な空き時間が生まれ、CPからのリクエストが再び。しかも今回は20分でできるものが良いとのことです。困りました。しかしその間にも時間は過ぎていきます。
結局この時も何もできないまま終わってしまいました。

よくよく考えてみると、私の引き出しがゲームの目的別になっていたので、突然の「何かありますか」に反応することができませんでした。
私からCPにどんなゲームが良いか一言聞けば、もっとスムーズに出来たかもしれません。

そして今日、空き時間に「次のクラス、発表は終わりました。やることがありません、何かありますか?」とのこと。
私が「どんなゲームが良いですか? 言葉を使いますか? 文字ですか?」と聞くと、授業で勉強した言葉を使いたいとのことでした。
そして2人で話し合って出した結論は「しりとり」。

チーム戦、たくさん言葉をつなげられたチームが勝ち、最初の言葉はみんな一緒、ひらがな・カタカナで書く、など細かいルールを一緒に考えました。

グループで話し合う生徒たちの写真
携帯ダメ、教科書なんてもちろんダメ。
ズルすることなく、
みんな真剣に取り組んでくれました。
笑顔の男子生徒たちの写真
そんな中カメラを向けると
ポーズを決めちゃうボーイズ。
ホワイトボードに書いて発表する生徒たちの写真
完成したものをホワイトボードに書きます。
ホワイトボードに書かれたしりとりの写真
制限時間5分、
「なつ」から始まるしりとりです。

授業はCPと作っていくものです。
そもそも私のアイディアをCPが理解してくれないことには始められません。
目的は何か、生徒のレベルに合っているか、所要時間、必要なものなど、CPと確認し合い、実践していくことが大切だということを学びました。
そして、CPと共通のアイディアがもっと増えて、実践を重ねてうまくパターン化できれば理想的だなと思いました。

生徒たちと小菅さんの記念写真
優勝チームの生徒と。おめでとう!  無事に終わってよかった……。
もっとこうした方が良いかもしれないという点も見えたので、
別のクラスでやるときは今日のことを生かしたいです。
Writer
インドネシア 中部ジャワ州
小菅 莉緒さん

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