はじめまして。マレーシア3期の星川です。
私の派遣校はケダ州のスンガイプタニという町にあり、来年で100周年を迎える歴史ある学校です。
6月。派遣期間も折り返しになった頃、CP(カウンターパート)のシマ先生から「メッカに行くことになるかもしれない……」との相談が。そういえばイスラム教の五行にメッカ巡礼があったような……咄嗟に「おめでとうございます!」と言ったものの、その日数なんと50日! 途端に不安な気持ちでいっぱいになってしまいました。
シマ先生が行うのはハジという大巡礼。巡礼月に行う巡礼のみがハジと呼ばれ、予約は10年待ちなのだとか……。個人の意思でもメッカに行くことはできますが、その場合は小巡礼とされます。ハジは、イスラム教徒にとって一生に一度の大イベントなのです。
ただ、マレー語も英語も不自由な私にとって、一人での授業は本当に大変! 毎朝、英語とマレー語の勉強から始まる日々でした。
一方、生徒達は変わらず元気で素直。分からなければ直ぐに「先生、タッパハーン(わかりませーん)」の大合唱。
落ち込むこともありましたが、何せお互いに理解し合わないと授業が成り立たないので、私は伝えようと必死、生徒も理解しようと必死。そんなことを繰り返すうちに、生徒達との距離も自然と縮まり、以前より日本語で話そうとする姿勢が、生徒達に見えるようになりました。生徒達の「理解しよう」という姿勢に、いつも助けられています。
もうすぐシマ先生が帰国されるので、現在は「おかえりなさいプレゼント」を制作中です。
シマ先生、無事に帰ってきてくださいね!