ハスッ!の掛け声が聞こえたら、それはアブドゥル・ハリム中等学校(SM Sultan Abdul Halim、以下SMSAH)です。
はじめまして、マレーシア3期の石橋亜弥です。
私は、ケダ州にあるSMSAHの生徒は全員マレー系の全寮制学校に赴任しています。
今回最初で最後になりますが、私をあらゆる面からサポートしてくださったCP(カウンターパート)の先生をご紹介します。
この「ハスッ!」こそCPの先生の口癖であり、SMSAHの日本語チームに無くてはならない掛け声です。
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私のCPの先生はインド系マレーシア人の男性です。背がスラっと高く、その長い脚の歩幅は大きい上に、マレーシア人には珍しくいつも早歩きです。
9年日本に滞在していた先生は、知らなくても困らない日本語「社交辞令」「余計なお世話」を使いこなす程日本語が堪能で、日本に関する知識は日本人以上です。
毎朝の恒例行事は各教室を回って目覚まし代わりの「おはようございます‼」の一声、とにかくハキハキ、せかせか……質問の返答を考える時間は5秒と与えてくれません。
そんなCPの先生が他の先生方と圧倒的に異なる点は、日本語熱と生徒に対する指導熱です。


時間通りに始めて終わる、掃除をする等日本の教育現場ではどれも当たり前のことですが、日本の当たり前を、ここマレーシアで当たり前にすることは容易ではありません。私が滞在した8か月の間にも生徒達は明らかに成長しています。
日本から遠く離れたジトラという小さな町のとある学校でこんなに熱い先生がいて、日本語指導が行われていること、このパートナーズに参加しなければ一生知ることはなかったかもしれません。
長い時間をかけて一人で奮闘しているCPの先生を少しでも助けることが出来たなら、パートナーズとして役目を少し果たせた気がします。そして日本へ帰国後も先生を、生徒達を引き続きサポートしていきたいと考えています。
また、みなさんの「ハスッ!」が聞ける日まで。本当にありがとうございました。
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