きりーつ、れいっ
「先生、こんにちは。お元気ですか!」
「先生、どうもありがとうございました。さようなら、また会いましょう!」
教室に、今日も元気な声が響きます。
初めまして、ベトナム4期でフエに派遣されている渡辺です。
ベトナムに来て、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。
今日は、10年生(日本の高校1年生)の授業の一コマを紹介したいと思います。
先日、授業の中でアンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を歌いました。わたしが派遣されているクオックホック高校は、現在、創立122年目のとても伝統のある学校です。あのホーチミンさんが若かりし頃に学んだ学校でもあります。そして、とても賢い生徒が多く、この歌も生徒からの達ての希望でした。
この歌は、“高校生の自分から30歳の自分へのメッセージ”、“30歳の自分から高校生の自分へのメッセージ”で構成されています。いつの時代も悩んだり、苦しんだりすることはあると思う。でも、あきらめないでほしい。どんな経験もすべて意味がある。どんなときも自分を信じ続けて欲しい。そんな思いを込めて、作られた曲です。
ちょうど今、15歳の生徒たちは、この歌を聞いて、どう思ったでしょうか。
授業の最後には、“10年生の自分から11年生の自分へ手紙”を書いてもらいました。15歳の生徒たちが、今、何に悩んでいて、誰のことがすきで、日本語の勉強がたいへんで……など、どんなことを思っているのかはわかりませんが、この授業を通して、なにか感じてくれていたらいいなと思います。
8ヶ月後に、この手紙を返したときの生徒たちの反応がとても楽しみです。