インドネシアで誕生日を迎えました。インドネシアでは、誕生日を迎えた本人が、周りの人にご馳走を振舞うという習慣があるので、私は職員室の先生方のために鍋いっぱいの肉じゃがを、そして日本語クラブの生徒たちには紅白団子を前夜に作り、学校に持って行くことにしました。みんなを驚かそうと思いながら家を出たのです。
団子はインドネシア人の好きな練乳とチョコスプレーをかけ、準備万端。
しかし、学校に着いて早速驚かされたのは私の方でした。廊下ですれ違う先生も生徒もみんな「今日はお誕生日ですよね? おめでとうございます!」と言って握手をしてくれるのです。
そして授業に行くと、どの教室に行っても「Otanjoubi Omedetou Gozaimasu」とホワイトボードに書いてあったり、風船などで飾り付けがしてあったりして、教室に入るなり、みんなで手を叩いてお誕生日の歌を歌ってくれました。
インドネシアのお誕生日の歌を歌ってくれました。
また、カウンターパートの先生が担任しているクラスでは、ケーキやプレゼントまで用意してくれ、何人かの生徒が前に出てきてお祝いの言葉を言ってくれました。「3月に日本に帰っても、僕たちのこと忘れないで、できたらまた遊びにも来てください。」という言葉には、思わず涙を堪えました。その後も、学校中私を探してプレゼントを持って来てくれた生徒や、廊下で歩いていた私を呼び止め、覚えたばかりのひらがなで書いたバースデーカードをくれた生徒もいて、いろいろな人に声掛けしてくれたカウンターパートの先生は勿論、大好きな我が校の生徒たちにも心から感謝しました。
実は以前、他の先生がお誕生日のとき、生徒がケーキを持って何十人もで職員室に押し掛け、お祝いしているのを見ました。今日あったことは私だから特別なのではなく、インドネシアでは先生のお誕生日もこうして祝うのが当たり前なのです。
生徒たちには、お礼と共に、こう伝えました。「インドネシア人が持っているこういった優しくてあたたかい心は、ずっと持っていてください」と。
この生徒たちの笑顔のために、残り半分となったNP活動も頑張ります!