こんにちは。インドネシア南ジャカルタ市に派遣されている鷹野敏也です。すでに派遣期間の半分が過ぎてしまいました。インドネシアにいられる日数も段々と減ってきているので悔いのないよう頑張りたいと思います。
私は他のNP(日本語パートナーズ)と比べて派遣校での活動日が少ないです。だから空いている日は自身の派遣校以外の場所で活動をしています。基本的に他のNPの派遣校へ手伝いに行くことが多いのですが、先日は大学の東アジア研究会というサークルにゲストスピーカーとして招待されたので、インドネシアの印象について話したり、日本についての質問に答えたりしました。
その大学はあまり大きくないのですが、約20人の学生が話を聞きに来てくれました。驚いたのは日本語学科のない大学にも関わらず日本語を話せる学生が比較的多いことです。もちろん日本語を話せない学生のほうが多いですが、話を聞きに来てくれた人の中で7人くらいはやさしい日本語であれば特に問題なく会話をすることができました。日本に3年間留学した経験があるという学生もいました。
インドネシアには日本語学習のための参考書や日本語学校はそれほど多くなく、日本語学習の環境が整っているわけではありません。しかし日本に興味を持ち日本語を学習している人に会うことはよくあります。話を聞くと日本語学習者の多くが日本のアニメや歌やアイドルをきっかけに学習を始めています。言語を学ぶ上でその国の文化に興味があるということはとても大切なことだと気付かされます。アニメに対する興味が言語を学ぶ動機付けになっています。
私たちNPの使命は『日本のファンを増やすこと』で、日本語を教えることではありません。日本のファンを増やすことが自然と日本語学習者を増やすことにつながっているのだと思います。私たちの活動によって、一人でも多くの人に日本についてもっと知りたいと思ってもらいたいです。