私が活動しているメダンはインドネシアの北東部に位置し、北スマトラの州都でもある大きい街です。メダンにはスマトラ以外にもジャワや中華系、インド系など色々なルーツを持つ人たちが暮らしており、宗教も食事も様々な文化が混ざった街です。
今回はそんなメダンで過ごした素敵なイベントについて話したいと思います。インドネシアには“Hari guru”、日本語で“先生の日”があります。生徒が先生に様々な形で感謝を伝え、お祝いする日です。
私が派遣されている学校では“先生の日”は二日にわけてイベントがあります。一日目は先生たちの大会です。生徒が運営をして、先生たちが競います。私も他の先生たちに参加者欄に名前を書いてもらい、二つも参加しました。特徴的だったのはインドネシアのグルメ、ナシゴレンをいかに上手に美しく作るかを競う大会で、この国らしさをしっかり感じました。今回、私は見るだけでしたが、先生の手際の良さ、盛り付けの美しさに圧倒されました。もちろん味も最高です。
二日目は式典です。生徒たちが歌や伝統的な踊り、空手の演武、詩の朗読など様々な出し物をしてくれて、見ごたえのある楽しい式典でした。いつも元気いっぱいな生徒が行進や出し物の発表のときにみせる真剣な顔つきが印象的でした。きっとたくさん練習をしていたのでしょう。本当にみんな格好良かったです。ありがとう。
初めて過ごした“Hari guru”は生徒から先生に対する温かい気持ちがしみじみと伝わるとても素敵な文化だと感じました。メダンに来て数カ月経ち、はじめは“センセー”と生徒から呼ばれることにも少し照れていた自分でしたが、少し慣れてしまった今、私が日本語パートナーズ、生徒にとっての日本から来た“先生”として何ができるかと、改めて考えることのできた二日間でした。
生徒のみなさんありがとう! 先生、Selamat Hari Guru! (先生の日、おめでとう。)