2ヵ月前、私が派遣されているクンダル国立第一高校の生徒たちが、静岡県の掛川東高校の生徒たちとの手紙交換を始めたという記事を書かせていただきました。その後、私の派遣校の生徒たちは一生懸命に返事を書きました。クラス全員が日本語が得意というわけではないので、日本語を学び始めて2年目ですが、ひらがなの読み書きが厳しい生徒もいます。日本語で書くことを諦めてしまう生徒もいるかな、と心配していましたが、見事に全員が、日本語を使って手紙を書いて来ました。日本の生徒たちからは、顔写真もいただいていたので、今度はこちらの生徒も写真を撮りました。
間もなく、また日本から返事が届きました。それと同時に、インドネシアの生徒たちからの手紙を受け取った日本の生徒たちの様子がわかる写真も送られてきました。笑顔で手紙を読んでくれている写真を見て、少しほっとした様子でした。
お互いに顔がわかって、手紙も2往復目ともなると、内容も濃くなっていました。「インドネシアの高校生の生活が知りたいです。」とか「あなたの手紙に書かれていた〇〇についてインターネットで調べてみました。」とか、自分たちのことに興味を持ってくれている日本の高校生からの2度目の手紙に、前回よりも更に目を輝かせていました。そして、ここまで来たら現代っ子同士は速かったです。早速、日本でもインドネシアでも高校生の間で流行っているインスタグラムの交換に至った生徒も何人かいました。それを知った掛川東高校の先生が、日本の高校の授業の様子を撮影して、インスタグラムでインドネシアの生徒に送ることを提案してくださいました。初めて見る、日本の高校の授業の様子……私がいくら口で説明するよりも、興味深いものであったようです。
これが国際理解のきっかけとなり、この生徒たちが将来、日本とインドネシアだけでなく、世界を繋ぐ架け橋になってくれたらと、期待しています。