年が明け、タイ滞在も残り2ヶ月を切ってしまいました。 私はタイ南部のナコンシータマラート県にある中高一貫のベンジャマラチュティット校に派遣されています。
派遣されてすぐの大仕事は、日本語専攻の4年生(高校1年生)22名に日本語の名前をつけることでした。名づけ親になるなんて、とても光栄なことで嬉しかったです。6年生は2期の日本語パートナーズの方が、5年生は4期の方が名付けています。今でも「○○先生がこの名前をつけてくれました」と嬉しそうに話しています。私も、趣味や誕生日を聞いて、イメージをふくらませて名付けました。今年の4年生は男子生徒の割合がとても高いのですが、幸い日本で男子校に勤務していたので、名前のモデルはたくさんあって助かりました。その後、プリントや掲示物に私のつけた名前を書いているのを見て、あたたかい気持ちになります。名前を大切にしてくれると嬉しいなぁと思います。
12月には、そんな日本語専攻の生徒たち60名とプーケットに日本語キャンプに行きました。プーケットなら日本人がたくさんいるだろう、という考えで、日本人観光客にインタビューするという企画があったのですが、時期やエリアが悪かったのか、ほとんど出会えませんでした。「先生、日本人と話したいです」と言ってくる生徒たちの残念そうな顔を見ながら、ナコンシータマラートで日本語を学ぶ高校生が日本人と会話をすることがどれだけ難しいことなのかを実感していました。日本語パートナーズとして派遣されたことの意味を改めて考えるきっかけとなりました。
残された派遣期間の短さを思うと、あれもしていない、これもできていないと焦る気持ちもありますが、「日本のファンを増やすこと」というパートナーズの目的に立ち返って、余裕をもって笑顔で生徒たちに接していきたいと思います。いえ、そんなに頑張らなくても、素直で前向きな生徒たちに会うと、自然に笑顔になっている幸せな毎日です。