一般的にインドネシア人は、穏やかであまり自己主張をしない国民性、と言われていますが、メダンの人ははっきり物事を主張する方がほとんどです。大きな声で、明るく気さくに話しかけてくださる方が多く、学校の職員室もおしゃべりが絶えません。
インドネシア語で、高校はSMA(sekolah menengah atas)、専門学校はSMK(sekolah menengah kejuruan)といいます。私が派遣されているSMK Budisatryaは事務と会計の専門学校で、生徒のほとんどが女の子。女子高出身の私はどこか懐かしい気持ちになります。
先日、SMKの10年生(高校1年生)はstudy trip(社会科見学)が行われ、私も同行させていただいたのでその紹介をしたいと思います。
見学先はinalum(イナルム)という、1975年に日本とインドネシアの共同出資で出来たアルミニウム製造・加工会社です(現在は100%インドネシア資本)。トバ湖を水源にしたダムを利用して、生産に必要な電力を自家発電しています。広大な敷地には住居や学校、広場などがあり、労働環境も整えられています。
バス車内からではありましたが、実際にアルミニウムの加工現場も見学し、貴重な経験をさせていただきました。インドネシアは親日国であることも有名ですが、このように技術発展に寄与できたこともその要因の一つなのだと感じます。
一番印象的だったのが、生徒と同じぐらい、いやそれ以上に楽しんでいた先生方の姿です。質疑応答では先生方が積極的に質問をし、会社見学が終わって沢山の記念写真を撮る様子は日本ではなかなか見られない光景だと思います。どんな時もポジティブで楽しむ姿勢を忘れない先生方を見て、私は日本で働いている時どんな表情をしていたかな、と考えさせられました。
日本語パートナーズの活動も残りわずかとなりましたが、まずは私自身が楽しむこと、そして笑顔を忘れずに頑張りたいと思います!