毎週火曜日、学校へ登校すると10年生(高校1年生)が体育の授業をしています。授業中にもかかわらず生徒達は「せんせ~い」と声を掛けてくれます。体育の先生までも私の名前を大声で呼んで挨拶してくれます。生徒が運動する様子を見ていると、意外と適当なルールでやっていて面白いです。
私の派遣先の運動場は、コンクリートでできていて、狭く、でこぼこがいっぱいです。
体育の時間の格好は、体操服の生徒もいれば、制服の上から体操服を着ている生徒、私物の運動着を着ている生徒、制服のままの生徒……と、かなり自由です。驚くのは裸足やサンダルで運動している生徒がいることです。裸足でサッカーをしている生徒もいて、「足、痛くないの?」と尋ねると「痛いよ」と返ってきて、やっぱり痛いんだと、同じ感覚の持ち主であったことに妙に安心したりします。
私はインドネシアへ来てすぐ、歩道の段差でつまずいて捻挫し、病院へ掛ったので、生徒達はサンダルで、しかもでこぼこのある所で運動をして、よく捻挫しないなと感心します。
体育中、なぜか女子は座って男子を見守っている生徒が多いです。
女子はジルバブを被って体育をし、海へもジルバブのまま入ります。自分も運動着のまま海へ入ってみましたが、洋服でも全然大丈夫で、海には水着、体育には体操服……というように、格好にとらわれていた自分に反省させられました。
インドネシアでは暑すぎたり、雨がひどかったり、道が安全じゃなかったりで、自分はなかなか運動ができませんでしたが、毎週日曜日、普段、車が走っている道路を歩行者天国にして、運動をしたり、朝早く公園を散歩したりしている人々を見かけます。朝5時ぐらいからガンガンとエアロビクスの音楽が聞こえてくることもあります。私もそんなインドネシア人の運動スタイルに参加してみたいなと思いつつ、朝が苦手なので、結局、運動せずに任期が終わりそうです。