着任して2週間。私の勤務している学校や町探検の感想を短く言うと「こだわり」です。また自転車通勤のついでにあちこち行っているので、生活はというと「定住したバックパッカー」みたいなものです。
「日本の昔の遊び」
第1週はノートを点検しました。第2週は持参した「日本の昔の遊び」を2年生と3年生の2クラスで行ってみました。できるだけ日本語でCP(カウンターパートの先生)は見ているだけという授業にしてもらいました。最初に5つのワークショップの説明をして、その後、好きなところで遊んでください、という形態です。私とCPはそれぞれ見て回っていました。
この他にも「けん玉(3個)」、「ゴム鉄砲、紙鉄砲、竹とんぼ、紙風船、コマ、ピロピロ・ブーブー笛」なども用意しました。「時間でローテーションせず、やりたいところで遊んでいいよ。」にしました。効率をもとめることによるストレスはここではマイナスの方が多いのかなと感じていたからです。
「運動会」
赴任してちょうど2週間目が運動会でした。今年の運動会のテーマが「Aquaria」(水槽)、水の中ということでしょうか。
手前の人魚はともかく、 奥の小さなプールにはこいつが。
「Udang kara (ロブスター)」、恐れ入りました。
事前2日間の3時から5時に入場練習や予選がありました。そして本番の午前中4時間。この全ての時間の中で「Jangan cakap(おしゃべりしないで)」と教師が言ったのは、たった一回でした。もちろん怒鳴り声など一度も耳にしません。850人以上いる学校で、何となく各自が自分のペースで行動しているように見えましたが、全体は滑らかに進んでいました。
ここの大人たちの「こだわり」は、共同体のもつ光と影のその「影」の部分が小さく、寛容の方を多く感じさせるものです。「こだわり」の内容と方法が私とは違うんだなという感じです、今は。
最後に
運動会の翌日2月15日、大家さんの新年のお祝いに招待されました。家の飾りもそうですが、皆さんの服も赤です。これで2家族です。この後もう2家族が来ました。お父さん(左の奥から2番目)は無口でニコニコしながらひたすら私のご飯の上に次から次へとおかずを載せてくれていました。
帰り際に、おばあちゃん(正面)から手土産と一緒に何と「お年玉」をいただきました。中国語で「紅包(ホンパオ)」、お年玉というだけではなく、お祝い事での習慣だと教えてくれた奥さん(手前)は、3世代もここに住んでいるので、マレーシアがkampung(故郷)だとも言っていました。まさに赤に包まれたお祝いでした。謝謝。