私が日本語パートナーズとして台湾へ来て、半年が過ぎました。旧正月が終わり、新学期が始まり、そして春の香りが漂っています。
今回は春の訪れ、さらに今年の秋に台中で臺中世界花卉博覽會(台中フローラ世界博覧会)が開催されることに合わせて素敵な植物を紹介していきます。
春と聞けば、「桜」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
こちらでよく見かける桜です。可愛らしい淡いピンクではなく、美しい濃いピンクです。1月頃のまだ肌寒い時期から、台湾で1番早く咲き始める桜です。その存在感のある色味と、照れ隠しのように下を向いていて、小さなベルが掛かっているようにも見える花弁が特徴です。なんと現在、台中市の縣花(県花)にも指定されているようです。至る所で目にするので、その影響であちらこちらに姿を現すのかもしれません。
次は、私のお気に入りです。
春が近づくにつれ、たくさんの花が連なって咲きます。台湾原産ではありませんが、気候の関係で日本の道端では見られないと思います。この花はとてもかわいいです。浴衣に合わせる髪飾りに見えませんか?
次は、マンゴーの花です。
見たことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もそのうちの1人でした。あの人気者のマンゴーの顔とは裏腹に、表に出るまでの間、私の想像とは違ってひっそりと過ごす姿に力をもらいます。校内で育つマンゴーは5月頃になればちゃんと実がなって、食べられるのだとか。「甘いよ」と、先生方が仰っていました。
最後の植物です。
台湾特有の樹です。街でも、少し離れたところでもよく見かけます。緑の葉、黄色い花、赤い実、褐色の実へと衣替えをして様々な表情を見せるので、四色樹(4色の樹)とも言われているそうです。9月頃には黄色い花から赤い実への変化を、そして現在は褐色の実を見ています。
ここでしか出会えない、見られない、感じられないものを大切にして後半も過ごしていきます。