ベトナム南部、ビンズオン省派遣の長澤です。
今回は派遣先の2つの中学校で茶道の紹介をしたときのお話です。
抹茶味のお菓子や飲み物はベトナムでもよく見られますが、大抵は砂糖入りの甘いものがほとんど。
ですから、生徒たちが「茶道」の苦い抹茶を味わうのは初めてです。
勿論、お茶を点てる道具も見たことない生徒たちは、初めての茶筅に興味津々!
中には「先生、これはマッサージにも使えますよね?」と聞いてくる生徒も。
確かに使えなくはなさそうだけど……。
簡単な茶道の考え方を紹介した後は、CP(カウンターパート)の先生と作法のデモンストレーション。
それから、隣同士でペアを組んで、お茶会に挑戦です!
簡単な言葉を言いながら、お茶菓子を食べたり、お茶を飲んだり。
茶道の作法はちょっと覚えるのが大変だったようですが、
ああでもない、こうでもない、と生徒同士で言いながらの和やかなお茶会になりました。
「先生、抹茶はとても苦いです。もう一杯飲みたいです。」
「先生、苦すぎます。お菓子はもっと甘いのに……」
「先生、ようかんをもっと食べたいです!!!」
生徒によって感想もそれぞれ、面白いですね 笑。
生徒にとって抹茶を点てる体験も面白かったようですが、茶道の「一期一会」の考え方が特に心に響いたよう。
ハッとした表情を見せた後、隣の生徒と肩を組んだり、握手をしたり、私に手を振ってくれる子がたくさんいました。
日本文化の紹介を通して、文化の表層だけではなくて、考え方も生徒の心に響いてくれたのであれば、それはとても嬉しいことだな、と思います。
生徒達がこの瞬間を全部は覚えていられなくても、少しでも日本のことや、楽しかった思い出が残ってくれたらいいな~と願っています。
おまけ
「今日はTrà đạo(茶道)の勉強をしますよ~」
「先生、Trà đào(ピーチティ)の勉強ですか?嬉しい!」
……ベトナム語って本当に難しい!