サワディーカ! (こんにちは)。タイ東北地方(イサーン地方)にある、コーンケーン、グラヌァンからお届けします。
ここグラヌァンはコーンケーン市内から60キロほど離れており、車を走らせていると、道路沿いのいたるところで栽培されている沢山のサトウキビ畑が出迎えてくれます。人も温かく、とてものんびりしていて心地よいところです。
さて、そんなグラヌァンから今回お届けするのは、先日行われた「ブン・バンファイ」というお祭りです。
「ブン・バンファイ」とは、東北地方の有名な郷土のお祭りの一つで、ロケットフェスティバルと訳されています。バンファイは東北弁で「空へ打ち上げる、火薬の入った竹」を意味します。毎年5月頃に豊穣をもたらす豊かな雨を乞う儀式として開催されます。ロケットが空高く上がれば、雨に恵まれ五穀豊穣と言われています。農業が盛んな東北地方ならではのお祭りです。
お祭りは5月26日と27日の2日間にわたり行われました。1日目は町のメインストリートでパレードが行われます。2日目にロケットの打ち上げが行われます。グラヌァン発ブン・バンファイパレードの様子をたっぷりとお届けしていきます!!
タイならではの仏教や神話、そして王室をモチーフにしたあざやかな色使いのカートが何台も登場し、町の人も大喜びで写真を撮ったり、一緒に歌を口ずさんだり、踊ったり、思い思いに楽しんでいる様子が印象的でした。
五穀豊穣を祈るお祭りならではの農作物カートまで登場しました。
そして、パレードのもう一つの魅力がこの伝統的な踊りです。
どれも工夫を凝らしており、それぞれに恵みの雨を乞うための儀式と踊りの中に一連の物語も盛り込まれています。衣装も多種多様でとてもきれいです。
ブン・バンファイでの祈りが通じたのでしょうか。グラヌァンでは今日も恵みの雨が降っています。