はじめまして。タイの東北地方、ノーンカーイ県に派遣されている、寺元将吾です。早いもので、タイに来て4か月が経ちました。現地での生活にはすっかり慣れ、派遣前の不安が懐かしく思います。
ノーンカーイ県といえば、やっぱりメコン川。中国からラオス、タイ、カンボジア、ベトナムへと流れる国際河川です。向こう岸にはラオスが見えます。島国で育った私には、目の前に別の国が見えて、家や、車が動くのが見えるのは、とても不思議な気持ちになります。
私が住むポンピサイでは、メコン川に沈む美しい夕日を見ることができます。夕日が、メコン川とポンピサイの街を優しいオレンジ色に染めます。毎日学校帰りにこの夕日を見ると、ポンピサイに派遣されてよかったなと毎度思います。この夕日とメコン川をバックに、生徒がバイクを二人乗り、三人乗りして帰る様子を見ると、自分もそんな青春時代を送りたかったな~と思ったりもします。
ところで、こちらの蛇のような生き物をご存知ですか?
これは、タイ語でパヤナークと呼ばれる、神話に登場する蛇神です。頭の数は様々で、奇数です。大きな体をしていて、龍のようにも見えます。神話では、天気を制御する力を持ち、怒ると旱魃を引き起こし、心を鎮めると雨を降らすといわれています。パヤナークはメコン川に住んでいるといわれ、それもあって、ポンピサイの街を歩いていると、そのパヤナークに至るところで遭遇します。
この他にも、まだまだたくさんいます。
また、川沿いのお寺には、パヤナークの胎内巡りもあります。
また、旧暦11月の満月の夜には、メコン川から火の玉が浮き上がる、バンファイパヤナークと呼ばれるお祭りもあります。この自然現象は、今現在も原因が謎で、パヤナークが吹く火の玉であると信じられています。また次回詳しく紹介したいと思います。