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ウドンターニーのことば

私が住んでいるウドンターニーはイサーンと呼ばれるタイ東北地方にあり、タイ語だけでなく、イサーン語も話されています。地元の人達もそれを「パーサーイサーン(イサーン語)」と呼び、タイ語と区別しているようです。
あるとき、私が食事していると同じ職員室の先生がタイ語で「アロイ・マイ(おいしい?)」と聞いてきました。「アロイ・マーカップ(とてもおいしいです)」と答えると続けて何か質問されましたが、分からなかったので聞き返しました。すると先生はゆっくりと「セープ・ボー」と繰り返しました。おいしい?という意味のイサーン語でした。タイに来る前に日本で受けた語学研修で少しだけ習ったイサーン語のプリントに、この言葉が載っていたのを思い出しました。とてもおいしいですと答えたいときは、「セープ・イリー・イロー・ガデゥガディア」と言うそうです。この発音が難しく、先生の後に何度かリピートしたのですが、なかなかうまく言えません。

タイ、ウドンターニpに派遣の日本語パートナーズの写真1
イサーン語を教えてくれる先生

ウドンターニーにいると、よく「ボー」という言葉を耳にします。これは疑問と否定の二つの意味があり、「セープ・ボー」はおいしい?ですが、「ボー・セープ」と言うと、おいしくないという意味になります。
先生の話では、タイ東北部に住んでいる特に若い人は、あまりイサーン語を話さない(話したがらない)そうです。日本でも若い世代になるほど方言を話す人は減りますが、同じ現象がタイでも起きているようです。
せっかくイサーン語を教えてもらったので使ってみると、地元の方はとても喜んでくれました。さらに学んで使ってみたいです。

タイ、ウドンターニpに派遣の日本語パートナーズの写真2
語学学校のタイ語の先生
Writer
タイ ウドンターニー
加藤 万豊さん

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