インドネシア10期の徳永由佳です。2018年10月から、ジャワ島のまん中あたりにあるスコハルジョという町に来ています。赴任校はスコハルジョ国立第1高校(SMAN1Sukoharjo)です。
さて、みなさん、ごぞんじでしょうか。インドネシアの高校は毎日制服が違うんですよ。担当しているクラスの生徒たちに、モデルになってもらいました。
まず、月曜日と火曜日です。白のシャツ、ブルーグレーのズボン/スカートの組み合わせは、インドネシアの高校の制服です。月曜日のシャツには生徒会のワッペン、火曜日はスコハルジョ国立第1高校のワッペンが付いています。
続いて、水曜日と木曜日はバティックを着る日。水曜日はシャツが赤地で下が黒、木曜日はシャツが青地で下が白です。
バティックのシャツ生地を拡大しました。国花のジャスミンと思われる花と共に、伝統楽器ガムランが描かれています。まん中の人物はガムラン奏者、下の女性はジャムー売りです。
ジャムーというのはインドネシアの伝統的な生薬の飲み物です。ここスコハルジョはバティックの生産地であると同時に、ジャムー売り発祥の地としても有名なのだそうです。町の誇りが制服の模様になっているんですね。
最後は金曜日。これはプラムカ(Pramuka)と呼ばれるボーイスカウトのような組織の制服です。学校の活動の中にプラムカがあるのです。
1週間共通なのは、黒い靴だけ。ほかに、イスラム教徒の女生徒はシャツが長袖で、ジルバブと呼ばれるスカーフをかぶっています。ジルバブは月曜日から木曜日まで白で、金曜日だけ制服のスカートと同じチョコレート色です。
これだけ毎日違ったら、お母さんは洗濯がたいへんですね、と先生方に言ったら、不思議な質問だという顔をされました。制服の洗濯は自分でします。アイロンがけもしますよ、とのことでした。なるほど!