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あなたの宗教(agama)は何ですか? 〜インドネシア・キリスト教コミュニティ地域より〜

この言葉をこちらに来てから何度聞いたでしょうか。
私を含め、多くの日本人は特別な宗教を持っていません、という回答はいつも理解してもらえませんが、それも1つの文化として伝えようとしています。

そんな私、今はクリスチャンの文化を存分に体験しているところです。

私が活動するマナドは、人口の7割近くがクリスチャンという、インドネシアでは珍しいコミュニティ地域です。私は2校に派遣されていますが、カウンターパートはどちらもクリスチャン。今回は派遣校の1つ、SMA Prisma Pioneerでの活動をご紹介します。

インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真1
インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真2

学校にある立派なチャペル。チャペルでは礼拝だけでなく、朝礼、授業、日本語クラブ等が行われます。

SMA Prisma Pioneerでは、毎月1週間、“Week of Prayer”という特別なお祈りの週があります。後の授業時間を短縮して、毎朝2時間ほどの朝礼の時間が設けられます。

初登校の週は偶然にもWeek of Prayer。先生方による説教や生徒たちによるミニドラマの上演、ショートムービーの上映、生演奏付きの賛美歌の発表etc…文化祭並みの力の入れようでした。

インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真3
初登校の日は、前校長の奥さんの手作りレイをいただきました。まさかのハワイ式とのこと。
インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真4
突然、生徒指導の先生から依頼があり、先生が日本語、私がインドネシア語で聖書を読むチャレンジにも参加させてもらいました。これは練習用の原稿です
インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真5
Week of Prayerの締めくくり、土曜の礼拝の後には先生たちが持ち寄ったご馳走でお昼です

通常の週も、毎朝の職員会議では賛美歌と聖書の朗読を、授業前後には必ずお祈りをします。

日本では宗教に関わることがほとんどありませんでしたが、キリスト教徒ではない私もその輪に迎えてくださり、いろんな経験をさせてもらえるオープンな雰囲気、とてもありがたく感じています。

インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真6
12年生との課外活動の行き先もキリスト教にまつわるところでした

クリスチャン式の誕生日会や教会での礼拝など、多くのイベントに参加しましたが、ムスリムの方々も招待されていて、一緒に賛美歌を聴くという、不思議で素敵な空間が出来上がっています。

インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真7
初登校の週、学校のスタッフさんの家にて。お誕生日会に招いてもらいました。

以前スラバヤの教会でテロがありましたが、その時マナドでは、クリスチャンが教会にいる時はムスリムの方々が、ムスリムがモスクにいる時はクリスチャンの方々がそれぞれ外を警備していたそうです。

インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真8
コスのオーナーに連れて行ってもらった結婚式では豚の丸焼きが……ドレスも露出が多く、インドネシアとは思えません(でも乾杯はお水でした 笑)
※SMA Prisma Pioneerの宗派はアルコールや豚は食べません
インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真9
マナドから3時間ほど離れた教会での浴衣の文化紹介。浴衣のまま賛美歌を歌ってくれました。

異なる宗教の方々が互いに助け合って共生しているマナドは、優しさに溢れた地域です。

インドネシア、北スラウェシ州に派遣の日本語パートナーズ マナドの写真10
クリスチャンの学校でも、生徒会の就任式では、スカルノ大統領に敬意を表し、ムスリムが被る帽子を着用します。

12月はクリスマス。10月からモールでクリスマスセールが始まり、11月になると街中がクリスマスの準備です。
クリスチャンの多いこの地で迎える常夏のクリスマス、とても楽しみです。

Writer
インドネシア 北スラウェシ州
大久保 咲希さん

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