インドネシア、バンドゥンの高校に派遣され、インドネシアのミステリーをハントしています。今回は伝統芸能「ワヤンゴレ(ック)」を紹介します。
インドネシアは影絵芝居のワヤンクリ(wayang kulit)が有名ですが、西ジャワのスンダ地方では木製の人形芝居ワヤンゴレ(wayang golek)が盛んです。
ワヤンクリと同じく、ガムランの演奏とともに、ダランと呼ばれる演者が人形操作とセリフ廻しを一人で行うもので、地域の演芸場のほか、(昔より減ったそうですが)結婚式などでも上演されます。
上演情報に全くたどり着けなかったのですが、派遣校の美術の先生がワヤンゴレ一家の出身ということで、年に一度の「ワヤンの日(11月7日)」、学校近くのワヤンゴレの村ギリハルジャで上演を見られることに!
先生の家で待っている間、生徒たちがたくさん説明してくれました。上演を見たことはなく、ネットとYou Tubeで詳しくなったそう。現代的!
チラシには19時半にワヤンクリ、ワヤンゴレは22時開演との表記でしたが、雨だからまだとか上演前の挨拶、食事などがあり、21時ごろ、遅れた雰囲気など微塵も見せずスタート。インドネシアのこの感じにはすでに慣れてきたものの、生徒のほとんどが帰宅済みだったのはもったいない!
ワヤンクリ、スンダ舞踊に続き、ワヤンゴレが始まったのは23時ごろ。
動きのある舞いや戦いのシーンをはさみながら、大部分は喋るシーン。ワヤンでは物語は通常、インド叙情詩マハーバーラタかラーマーヤナの抜粋を元に、ダランのアレンジが加えられて上演されます。古いジャワ語だそうで聞き取れませんが、先生たちがあらすじを教えてくれました。上演中も、客席はおしゃべりをはじめ売り子が通ったり、子どもが遊んでいたりとリラックスムードです。
通常4時前までとのことでしたが、私は2時ごろ先生の家へ帰りました。
またさまざまなミステリーをハントしていきたいと思います!