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作る教室活動

Selamat siang!
初めまして。ブカシ県・SMAN 1 Cikarang Selatan(南チカラン第1国立高校)に派遣されている藤田渚です。

こちらでの生活も3ヶ月が経ちました。

私の高校は日本語パートナーズ(NP)を初めて受け入れる学校なので、今日までひたすら開拓の日々。

インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真1
ブカシ派遣の中でもチカランという地域で、派遣校は小さな田舎町の中にあります。インドネシアに進出している日経企業の約半数がチカランに拠点を構えています。

カウンターパート(CP)の先生側も全てが初めてなので、提案や要望を受ける機会が多く、自分の引き出しの数が物を言います。授業のタスクや文化紹介のヒントが見つかったときは、常にネタ帳に書き留めるようにしています。

インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真2
「ひらがなをどう楽しく覚えたらいいか……」というCPの先生からの要望。ひらがな魚釣りゲームです。CPの先生1人でもできる持続可能な活動に繋げます。

空きコマや学校外での過ごし方も普段の授業に直結します。
授業以外の生徒の姿を知ると、ニーズも見えてきて授業の軸を作る参考になります。

インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真3
初めて生徒に弱音を吐いた日。自分にとって生徒はインドネシアのことを教えてくれる先生でもあります。
インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真4
放課後に生徒がお家に来てくれて、Seblak(スブラック)というインドネシア料理を作りました。使う香辛料の量が日本と違って面白い!みんなで食べるとおいしいです。

出国前から掲げているモットーがあります。それは「作る教室活動」です。

日本とインドネシアの教育事情は大きく異なります。押し付けや受け身ではなく、いい意味でみんなを巻き込み、あくまでも全員で一緒に授業を作っていく。生徒たちの興味や意欲をどう引き出すか、常に頭のどこかで考えています。

インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真5
情報収集や意見交換のためにポストを作りました。インドネシアのポストはオレンジ、日本は赤です。ちょっとした文化紹介も兼ねています。

そして自分自身ものづくりが好きなこともあって、それとも掛けています(笑)。

インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真6
日本×インドネシアで「ヒジャブてるてる」を作りました。ヒジャブをつけている女性の後ろ姿を見てふと思いつきました。花紙を使っています。
インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真7
日本のお菓子のブーケ。袋の中には新聞を入れて、リボンにはヒジャブを使っています。一気に目が覚めるインパクト狙いです。

さて、生活では日本人1人の環境です。会話の感覚や感情表現を上手く共有できず、憤りを感じることは日常茶飯事。光があれば影があるように、旅行や短期滞在と違って目に付く部分も増えてきます。不満やストレスを避けて生活することも可能だと思いますが、私はそれらと真正面から向き合っていくことで見えてくるものが沢山あると思っています。

インドネシア、西ジャワ州に派遣の日本語パートナーズの活動の写真8
理解し合うための根気強さが不可欠だと感じる今日この頃。打ち合わせの際に「おいしいならおいしい、違うなら違うって言っていいんだよ!」とよく言われます。

色々と経験する中、日本人特有の本音と建前や察する文化の壁を一旦忘れることにしました。すると一気に「インドネシア人と」ではなく「1人の人間と」仲がいい感覚に変わったのです。

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現地の人から見ればNP自身も日本の映し鏡。「ナギサを通して日本人がどういうものか少しずつ分かってきた」と言われ身が引き締まります(私で大丈夫かなあ~)。

また自分がインドネシアを知る姿勢を見せることで距離がぐっと縮まります。

とにかく何でもcoba(試す)します。

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職員室でヒジャブの試着会。自分たちの宗教を知ってもらうことに相当な喜びを感じるそうです。

日本ではまだあまり知られていないインドネシアの洋服にも手を出し始めています。

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JCC(ジャカルタコンベンションセンター)で行われたIndonesia Modest Fashion Week。インドネシア中から200近いブランドが集まりました。店頭販売、ファッションショーなど。
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オススメはGamis(一枚の布でできたマキシ丈のワンピース)です。細かいデザインでオンリーワンの雰囲気を作り出しています。

振り返ると、濃い日々だなと感じます。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
藤田 渚さん

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