新竹女子高校に派遣されている鈴木です。新竹市はIT関連の企業が集まりコンパクトに整備された都市です。玄関口である台鉄新竹駅は、台湾に残る最古の駅舎と言われています。私の台湾での住まいはこの近くで、公園、そごうやショッピングセンター、図書館、文化センターなども徒歩圏内に揃い、生活環境に恵まれています。新竹女子高校もこの文教地区に位置し、創立94年を迎える伝統校です。
こちらに来て「台湾のどんなところが好きですか?」とよく聞かれます。ひとつは台湾の人が親切なこと、もう一つは台湾茶が好きと答えます。中国語もままならず、知り合いもまったくいない中で始まった新竹での生活、「親切さ」を日々感じています。学校の先生方や生徒の皆さん、知りあえた方々の温かさに感謝です。台湾茶については、日本にいるときに台湾茶芸教室で魅力にひかれ、台湾へ何度か足を運ぶようになりました。そのお茶がきっかけで話が弾むこともあり、うれしいです。その中で新竹県は東方美人茶の産地であることを聞き、このおいしいお茶をじっくり味わいたいと思っています。また擂茶(れいちゃ)も教えてもらいました。いわゆる台湾茶とは趣が異なり、茶葉とゴマや雑穀などをすりつぶして作ります。客家文化のひとつだそうですが、スムージーのようで香ばしさもありおいしかったです。
ところで、地域の社会人の日本語学習の会にも声をかけていただいて参加しています。大学生から会社員、主婦、リタイア後の人など学習者の年齢層や目的は様々ですが、皆さんとても仲が良い。日本の学校給食や社会保険についての質問や、台湾の地方選挙の感想を求められたり、また逆に選挙の際の公民投票(住民投票)について説明してくれます。私にとっても台湾を勉強する大切な時間となっています。日本語を教えるだけでなく、まだまだ知らない台湾の文化や知識をこの機会に大いに吸収したいと思っています。
夜の社会人日本語教室、皆さん熱心です。