後期に入ってから近所に住む小学4年生のファーイちゃんに日本語を教えるボランティアをしています。ファーイちゃんは滞在先の近くの小さなご飯屋さんの娘さんです。私や、同じ地域に派遣されているもう一人の日本語パートナーズを見かけるといつも大きな声で日本語のあいさつをしてくれます。家族も日本への興味を持っており、よく日本を訪れているようです。ファーイちゃんはまだ日本には行ったことがないようですが「2年後に日本に行くんだ!」ととても楽しみに話していました。
そんなファーイちゃんに日本語を教えるにいたった経緯ですが、ある日、ファーイちゃんが「日本語を習いたいのだけどいくらくらいかかる?」と真剣に尋ねてきました。私はとても驚きました。彼女は日本への関心が高く、道端で会ったときに教えた日本語もちゃんと覚えている子ではありましたが、小学生が自ら勉強したいと申し出てくるなんて私には思いもよらないことでした。思い返せば、以前、ご飯屋さんでご飯を食べていたとき、お母さんからも個別レッスンはやっていないのかと聞かれたことがありました。その時はまさか小学生が日本語を学びたいと思っているなんてかけらも思っていませんでしたので、やっていないことを伝えて終わりました。後になってずいぶん前から本気で日本語をやりたいと思っていたことに気づきました。
ということで、日本への関心と、日本語をやりたいという気持ちに答えるべく、より一層日本のことを知り、日本を好きになってもらいたいという思いから、休日を利用して、ひらがな、会話、日本文化や日本事情をボランティアで教えることにしました。
身近なところに日本への関心を持っている人がおり、自分を必要としてくれる人がいてくれることを大変うれしく思います。ファーイちゃんの成長がとても楽しみです。