縁もゆかりもないここ台湾の地に暮らすとは!人生は実におもしろいものだ。台北に来てから、あっという間の4か月だった。来る前は、派遣前研修の安全管理の注意を聞いて、街の歩道は忍者のように壁に張り付かないと、バイクに轢かれてしまうと本当に思い込んでいたが、これまで交通事故にも遭わず、歩道の其処にある段差にもつまずかず、台北の街を闊歩している。
台北は東京と生活水準もほとんど変わらずと、それは良いのだが、物価も東京なみで、給料の上昇が追いつかないと現地の方々は嘆いているようだ。しかし、日本同様、市内の有名レストランや洒落たカフェはいつも満席で、「どこが不景気なの?」という感ありだ!
台北には名所がたくさんある。地の利を活かして、色々な観光スポットを訪ねて楽しんでいる。元旦に行天宮にお参りに行った際、「お祓い」をしていただき、さらに、春聯を6枚もいただいたが、これが全部無料だ。2時間も並んだ甲斐あり!台湾は人も神様も気前が良く大らかだ。
また、「八百万の神」の国、日本のように、台湾にもたくさんの神様がいらっしゃるらしい。台湾の神様は明るくて楽しい。現在、林森北路に面した繁華街に住んでいるが、時々、道教の賑やかなパレードがある。昨年暮れにも、七爺八爺という「神様バディ」の行列がお通りになった。
これまでに、達成したことを一つ紹介。それは、現地文化の習得の一つだ。
台湾は名だたる「外食大国」。いつも外食ばかりだと、何となく後ろめたい気持ちがあったが、親しい台湾の友人が断言してくれた。「台湾ではその気持ちは全く必要ない。当たり前のことだから!」これは我が意を得たり。学校の近くの南京建国食堂に通いつめ、スタンプを集め、ついにVIPカードをゲットした!
台北の生活は快適で楽しい。来た当時、中秋の名月を眺めながら、これからどうなることやらと案じたが、杞憂だった。2019年も台湾にも日本にも良い年であるよう祈っている。