はじめまして!インドネシア9期の鵜﨑友歩です。私は、バリ州クルンクン県に派遣されています。
国民の90%近くがイスラム教を信仰しているインドネシアの中でも、私が派遣されているバリ島は、島民のほとんどが「バリヒンドゥー」という独特の宗教を信仰しています。そんなバリでは、伝統的な暦に従って催される宗教行事がたくさんあります。
今回は、年末に行われた「ガルンガン」というお祭りを紹介します!
ガルンガンは、バリヒンドゥーのお祭りの中でも、最も重要なお祭りの1つで、神々や先祖の霊が地上に降り立つ日です。日本でいうお盆のような宗教行事です。 バリの暦は210日周期なので、ガルンガンのお祭りも年に2回あります。
この時期に村を歩いていると、至る所に「ペンジョール」という竹飾りが立ち並んでいるのを見ることができます。お盆でいう迎え火と似ていて、ペンジョールは、先祖の霊が迷わずに家に戻ってくるためにあります。
ガルンガンの前日は「プナンバハン」といい、ガルンガンを迎えるために、各家庭で様々な準備をする日です。ラワールなどの代表的なお祭り料理を作ったり、お供え物を用意したり、翌日に向けての準備を行います。
ガルンガン当日は、家のお寺や村のお寺へ行き、お供え物を供えたり、お祈りをするので、村中、伝統衣装を着た人でいっぱいです。
お祈りが終わったあとは、親戚で集まり、料理やお供え物を皆で食べます。
私にとってお盆といえば、小さい頃はお墓参りに行っていましたが、今では、休日のイメージが強いです。
ガルンガンに限らず、バリでは、毎日のようにお祭りがあります。そんなバリでの暮らしは、日々、感謝の気持ちを感じさせてくれます。このようなバリで暮らす人々の伝統的な風習を大切にする心は、私たち日本人にも必要なものなのではないでしょうか。