日本はインフルエンザが流行っているそうですが、ノンタブリーはPM2.5の影響で空が真っ白です。
「1月にコンテストがありますよ!」
日本語教員のF先生が教えてくれたのは、去年の11月でした。
100個の漢字の中から30個以上選び、その漢字を使って物語を作るというものです。
チーム戦、制限時間は10分。小道具は一切使えません。面白そうなので参加してみることになりました!
予選を通過するために、先生とスクリプトを作成します。
F先生が作った物語を、私が“やさしい日本語”に直していきます。その中に、「月が綺麗ですね」という言葉が使われていました。
以前生徒に、「I Love You」を「月が綺麗ですね」と訳した文豪の話をしたことがあったのですが、
生徒たちはイマイチ興味なさげ(笑)でも、先生は覚えてくれていました。
少し照れくさくなるような物語ですが、原稿は無事に完成。
予選も無事に通過し、選ばれたのは高校2年生の仲良し5人組です。
最初は文字数の多さに、タイ語で小言を言っていましたが(笑)さすが高校生。覚え始めたら早いですね!
物語の中で、ケンタくん(役名)が好きな女の子(ミドリちゃん)に花を差し出すシーンがありました。
しかし当の本人は、誰かに花をあげたことがありません。
あげたことがないならば。彼にそっと練習用の造花を渡します。
だんだん上達してきましたよ!あとは気持ちと笑顔で乗り切ります。
そしてコンテスト当日。彼らは本番にも強かった!
客席からは笑い声やため息が聞こえます。終始笑顔で堂々としたスピーチに、先生とふたりで泣きそうでした。(笑)
閉会式で結果発表が行われ、
テープシリンノンタブリー学校はなんと、初の優勝を飾ることができました!
この感動が今でも忘れられません!素敵な体験をさせてくれて、どうもありがとう!!
少しずつ、タイ生活の終わりが近づいています。残りわずかですが、悔いなく楽しんで過ごしたいと思います。